(アトモフの共同創業者・ソフトウェアエンジニアである中野恭兵の投稿)
「ただのディスプレイでしょ?」
Atmoph Window が Kickstarter で始まってから今まで、数えきれないほど言われてきました。「それなのに高い」というニュアンスを添えて。開発チームとしては悔しい気持ちもありつつ、でも製品の第一印象としてそうなってしまうのはある種しょうがないかもしれません。
とても面白いなと思うのは、Atmoph Window の開発の歴史はむしろディスプレイじゃない部分、スペックシートに載らない部分にこだわり続けてきた歴史だったという点です。そしておそらく、Atmoph Window を気に入ってくださっている方は、そういう部分を好きでいてくれるんじゃないかな、と勝手に思っています(笑。

ディスプレイではない部分
例えば、ハードウェア。窓として認識できるように壁にピッタリとくっつけられ、フックなどで壁にもかけやすく、机にも自立できるようになっています。またAtmoph Window はインテリアでもあるため、飾りたくなるかっこよさとともに(筐体デザインはあの横関亮太さんです)、額縁に見えないようにあえてフレームを手前に出すなど、窓を感じさせる工夫も盛り込まれてます。

ソフトウェアも、ユーザの声とともに磨きをかけて来ました。放っておけば時間帯に沿った風景に変わったり(Limitless Auto機能)、毎日の生活リズムに合わせてアラームやカレンダーなどのAppが起動・終了出来るようになっていたり(デイリールーティーン機能)。操作によって色々なことが出来るようにするよりも、何もしなくても良い状態を目指しています。本物の窓と同じように。

そして何と言っても風景のラインナップです。風景の映像は自社と提携のビデオグラファーでAtmoph専用の風景撮影を行っています。どこかから買い集めて来た訳ではありません。窓から見た映像として認識するためには映像が動かず、水平線位置が自然で、15分程度の長さが必要です。そういった基準で整えられた映像ライブラリは実は世界には無く、自社で撮影して隔週で新しい風景を追加し続けています。

「窓」であるということ
他にもアピールしたいことは沢山あるのですが、キリがないのでこの辺りにしようといます(笑。何が言いたいかというと、「窓」というコンセプトそのものが、開発の全ての分野に良い影響を与え、この製品を導いて来たということです。
例えば、Atmoph Window が「窓」であるという意識は、「このスクリーンを情報で埋め尽くしたい」という衝動に抵抗する力になりました。窓を付箋で覆い尽くす人はいないからです。画面を情報で埋め尽くすデザインは一見便利そうに見えるのですが、結局近くまで行かないと読めなったりしますし(一般論であり、特定の製品を批判してる訳ではありません)、一筋縄では行かない難しいポイントです。その中でこの「窓」のコンセプトは、生活の豊かさという私たちの出発点に開発チームを引き戻してくれる引力となっています。

そしてもう一つの発見が「窓の外には新しい世界がある」という構造自体が持つ力です。当たり前に聞こえるかもしれませんが、窓と認識することによって、向こう側に新しい世界があるという感覚になり、そのことが心に開放感をもたらしたり好奇心を刺激するということに気がつきました。
このような体験が、ほんの少しかもしれませんが色々な人の孤独を癒したり、生活の中のちょっとしたワクワクになったり、大袈裟なことを言えば、色々な国や地域の風景に触れることで、世界平和へも少しづつですが繋がっていくかもしれないと感じています。
進化する窓
私たちは汎用の大型タブレットではなく、スマートな窓を作っています。
製品の購入やLimitlessプランへの加入でAtmophのコンセプトを応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。皆様が私たちの活動に投票してくれたから、僕たちはここまで来れました。そしてこれからも開発を継続する事が出来ます。
色々足りてない部分も多いかと思いますが(申し訳ありません!)、これからもユーザと共に未来のコンピューティングを開発し続けていきます。
Atmoph Window をすでにお使いの皆様、友達が家に来たときは「これいいよ!」って自慢してくださいね!
もっと世界中の街角ライブビューのコンテンツ充実お願いします。
モロッコの街角、ニューヨークの、ローマの、エジプトの、、、
録画垂れ流すからただのディスプレイって思われちゃうのかも?
今現在何処かの窓からの景色です!っの最高!!雨降ったり雪が降ったり夜になったり同じ街角でも表情も出ますよね。
ウクライナの某街角に設置したら世界の話題になりますよ?(^_^;
ハマダ 様
ブログを読んでいただき、ありがとうございます!
色々な国の「いま」が知ることができたら、より窓としての楽しみ方も増えますよね。Liveスポット、これからも国内外含め追加できるよう、チームでも頑張ります。