アトモフの共同創業者でソフトウェアエンジニアの中野恭兵(@bonar)です。今日はAtmoph Window 2の設置方法と、綺麗に見せるためのちょっとしたコツについて書こうと思います。
アトモフは設置が大変?
なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、よく「アトモフ良さそうだけど、設置できるか不安」「うちは賃貸だからフックとか無理かも」「コードが気になる」と言われる事が多いなと感じていたからです。壁にかけて使う新しいタイプのガジェットなので、どう設置するのか(そもそも出来るのか)、どう飾れば格好良くできるのか、のイメージが湧きづらいのかもしれません。買った後に設置できなかったらショックなので、当然ですよね。(Tips:Atmoph Window 2は購入後30日以内は、開封後でも返品可能なのでご安心ください!)
今回のこの記事では、Atmoph Window 2の3台パノラマでの設置を実際に行いつつ、壁への設置がどういった作業なのかをご紹介出来ればと思っています。また、Atmoph Window 2はそのまま机などに置いて使うことも想定されています。単に置くだけなのでとっても簡単なのですが、この場合の設置方法は説明不要だと思うので(笑)、今日は壁に掛けるパターンをご紹介いたします。
1. 設置する壁を決めて、壁掛けガイドを貼る

このいかにも「閉塞感」という感じの壁に設置していこうと思います。私が普段リモートワークしている部屋で、右側がPCなどがあるデスクです。仕事をしながら何気なく目をやった時に、ここに Atmoph Window 2があったら気持ちいいだろうなと思っていました。まずは「壁掛けガイド」(製品に同梱されています)を使って、大まかな設置位置を決めます。


テープなどで仮止めしつつ、「高さはこれくらいかな」などを、実際に使っているところを想像しながら決めていきます。今回はCDプレイヤーの上に右側の一台が来るので、ぶつからない高さになっているかも同時に確認しています。
2.水平、窓どうしの間隔
大体の位置がOKになったら、次に水平をとって窓と窓の間隔を調整します。ここが一番神経を使うパートなのですが、心配無用です。一発勝負ではないので、テープを剥がしながら何度でも納得がいくまで調整することが出来るので安心してください。
特に水平を取るのがあまり慣れない作業だと思うのですが、iOS の 計測/Measureのようなアプリを使ったり、水平な棚などが近くにあれば、それを使ってそれぞれの取付ガイドの高さを測って合わせる、などすると正確に出来ます。その上で最後は肉眼で見て「水平になってるな」と感じるレベルになっていれば、設置しても違和感がないはずです。


複数台設置する場合の窓と窓の間隔をいくつにするか、というのは好みの問題なのですが、今回は 3cmで設置しました。
とても不思議なのですが、ピッタリくっつけるよりも少し離した方がより没入感が出ます。この「間」の部分が建築的な構造を想起させ、より没入感が増すんですね。
3. フック設置(賃貸住宅の壁)
設置した壁掛けガイドに対してフックを設置しています。

Atmoph Window 2 では製品に壁掛け用のフックを同梱していません。お客様の壁の材質はまちまちで、全ての環境に適合するフック・釘は難しいからです。またアメリカの様に壁にドリルで穴を開けたりペンキで色を塗り替えるのが普通の国と、日本の様に退去時に原状回復を求められる国での文化的な違いもあります。
特に日本では壁を穴をあける事が極端に避けられる傾向がありますが(これを理由にアトモフを買うのが怖い、という方もいらっしゃるかもしれません)、実際には画鋲くらいの穴であれば問題ないと国土交通省のガイドラインで示されています。
ポスターやカレンダー等の掲示は、通常の生活において行われる範疇のものであり、そのためにつ使用した画鋲、ピン等の穴は、通常の損耗と考えられる。
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」より
とはいえこちらはあくまで「ガイドライン」。心配な方は管理会社や大家さんに確かめてみて下さいね。アトモフ公式ストアでは、日本の住宅でよく使われる石膏ボードの壁に最適な「壁掛けキット」を販売しています。とても小さな穴で設置できて十分な対荷重がある「かけまくりフック」と予備の壁掛けガイド(失敗した時も安心です)が一緒になった便利なセットになっていますので、フック選びに迷ったらぜひご検討くださいませ!
かけまくりフックを使って設置する場合は、この銀色のH側の金具を2つのピンで固定していきます。フックの引っかかる部分が円の上の方、全台で同じ高さになるように注意してください。


いい感じに取り付けができました。



上手くできましたね。問題がなければ一度アトモフを壁から下ろして、壁掛けガイドを破って剥がして(少し雑な感じがするかもですが)設置は終了です。

電源コードを繋いで再度壁にかけたら準備完了!世界の美しい風景をお楽しみください。

電源ケーブルが気になる?
かなり綺麗に設置できたかなと思うのですが、この状態でも「電源コードが気になる」という方もいるかもしれません。

とても良くわかります。
私たちもどうにかして電源コードを無くせないか、ずっと試行錯誤してきました。バッテリー充電、太陽光発電なども含め様々な給電方式を検討してきましたが、製品価格を大幅に上げることなく、安定した給電を電源コードなしで実現する方法は、現時点では残念ながら見つかっていません。
ファブリックケーブル
しかし、電源ケーブルがあるという事を受け入れた上で、少しでもケーブルを目立たなくするための工夫もしていて、その一つがファブリックケーブルです。よくある黒い電源ケーブルを使うのではなく、そこから壁に馴染む色の布ケーブルを延長させ、インテリアの中で主張しないように配慮しています。(たまにソーシャルメディア上で、黒い電源ケーブルを直接挿しているお客様をお見かけすることがあるのですが、ぜひファブリックケーブルをお使いくださいませ、、!)
ケーブルを消す
施工によって電源ケーブルを壁の中に通してしまうのが究極ですが、なかなかそこまで出来ないという方も多いと思います。それでも少しでもケーブルの存在感を消したいという場合に使える、ちょっと正攻法ではないアイディアをご紹介したいと思います。
それは植物を置く、という方法です。

アトモフで世界の美しい風景が流れ、その手前に本物の植物がある。不思議な感じもしますが、外と中の世界が繋がるような不思議な一体感で、より「窓」という存在感が際立ちます。実際の窓の近くにも植物を置くことが多いからでしょうか。
日当たりを求めて窓際に植物が置かれると思うのですが、アトモフでも(特にLEDモジュールをつけた状態だと)植物も光を求めてアトモフの方に伸びてくるのが分かります。我が家のポトスもぐんぐん伸びて、アトモフの中に入っていきそうです。コードを隠してるっていう感じがしない、おすすめの方法です。手前に棚などがない場合には、背の高い植物などもいいかもしれません。
また、普通に本や雑貨を置いてしまうのも手です。

広い空間の中にコードだけがあると目立ちやすいのですが、いろいろなものがある中だと、ファブリックケーブルなこともあり、そこまで気にならないかもしれません。

アトモフは「夜景」もカッコよく撮れるので好きです。部屋が暗いと、風景の綺麗さがより際立ちますね。

実際のユーザの設置例
一連の設置の流れを今回見ていただいたのですが、実際のアトモフユーザの方の方が綺麗に設置できている例が多くあるので(笑)、今回許可を得て素敵な設置例をいくつかご紹介させていただこうと思います。
一番本格的な設置をしていただいている例としてまずご紹介したいのは、Wasabiさんのご自宅です。壁の配管を施工して、コードを隠すというまさに究極の設置方法。


難易度高めですが、圧巻の美しさですね、、!施工が可能な場合で、最高の仕上がりを求める方にはおすすめの方法です。
ここまでは出来ない、、というケースでのケーブルの取り回しで参考になるのは Takahiroさんの設置です。


ケーブルを一箇所にまとめて、目立たなくしていますね。ケーブルが垂れるのが一箇所になるだけでだいぶ印象が変わるのがわかります。
また、インテリアの中で自然にケーブルの存在感を消しいてるいたのくまんぼうさんの例もとても参考になります。


この植物は実は本物ではないらしいのですが(見えない!)こういった色々な雑貨や壁に取り付けられる壁掛けシェルフ等を使ってデバイスっぽさを消しているのはとてもスマートですよね。
どの設置方法も本当に素晴らしいですが、これらはほんの一例です。実際のユーザの皆様がアトモフを使っている様子は以下のTwitterモーメントでもたくさん見れますので、ぜひ参考にしてください!
Twitterモーメント:Atmoph Window 2 利用例
みんなのアトモフ
いかがでしたでしょうか。今回のこの記事が設置の際の参考になることがあればとても嬉しいです。
アトモフはデジタルガジェットとして語られることも多いですが、同時にインテリアでもあり、皆様の部屋に飾られて完成する製品です。ユーザーの皆様がアトモフを生活の中でどういう風に使っているのかがとても知りたいので(開発者として一番楽しい時間です)、是非 Twitter/Instagram で、#atmoph #myatmoph のタグを付けて教えてください!
利用例なども定期的にご紹介させていただいているので、アトモフのTwitter やInstagramも是非フォローしてくださいね。
それでは、アトモフが皆様の生活の中の重要なインテリアであり続けられるようにこれからも開発を頑張っていきますので、応援をよろしくお願いします!