焚き火コーヒーで「フィーカ」の時間

明日、10月1日は「国際コーヒーの日」ですね。皆さんコーヒーを飲む準備はできていますか?
こんにちは、セールス担当の塩谷です。

入社当時は「コーヒーより紅茶派です」とアピールしていたのですが、今ではドップリとコーヒーの魅力にハマり、日々の生活に少し贅沢をプラスしてくれる欠かせない物となっています。冒頭で書いたように毎年10月1日は「国際コーヒーの日」として定められています。すっかりコーヒー好きになってしまった私から、その成り立ちと、いつもと少し違うコーヒーの飲み方を紹介させていただきます。皆さんと一緒にコーヒーの日を楽しむことができたら、とても嬉しいです。

「国際コーヒーの日」はコーヒーの普及と魅力の発信のため、1983年に全日本コーヒー協会によって制定されました。以降世界中で国毎にコーヒーの日が制定されていきましたが、その後、世界共通の日付としては日本と同じ10月1日に定められました。元々世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの収穫と出荷のタイミングによって秋に決まったのですが、日本ではちょうどホットコーヒーが美味しく感じる、肌寒くなり始める季節での制定となりました。この日を「コーヒーのお正月」という筋目の一日として親しむ人も多いようです。

そんなホットコーヒーですが、普段と少し変わった飲み方を楽しめるのが「焚き火コーヒー(別名フィールドコーヒー)」です。

焚き火コーヒーはドリップ式が誕生するより昔、山仕事をしていたスウェーデンの人々に飲まれていた、煮出して飲むコーヒーです。コーヒーと言えばブラジルやエチオピアを思い浮かべますが、実は北欧が世界で最もコーヒーを消費している地域で、やはり寒いと暖かいコーヒーで温まりたいですよね。スウェーデンにはコーヒーを楽しむために「フィーカ」というコーヒーブレイクの時間があり、家族や友人と焚き火を囲います。専用の木製マグカップ「ククサ」を使ったり、コーヒーと一緒に甘いものを一緒に食べることも特徴です。この時間は仕事をすることも禁止とされていて、ゆったりとした時間を大切にするという素敵な文化を感じます。

焚き火コーヒーを現代に蘇らせようとする「Lemmel Kaffe(レンメルコーヒー)」というスウェーデンのブランドで淹れ方が紹介されているので、こちらに沿って淹れてみました。

出典:レンメルコーヒー

まず都会を離れます

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

自宅である奈良県で淹れているので、大自然の中という訳ではないですが、都会から離れているという面でクリアとします。

火を熾します

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

焚き火台を使用します。キャンプなどで楽しむ際は、直火OKかの確認もお忘れなく。

コーヒーポットに入江/川/湖などから水を入れましょう

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

自然の水ということで井戸水(飲めることは確認済み)を使います。ミネラルウォーターでも大丈夫です。

ネズミが歩いても足が濡れないくらい、たっぷりコーヒーを入れます

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

ネズミと聞くと少し不衛生な気がしますが、、とにかくたくさん入れるということですね。測らずワイルドに入れて、作る度に味が変わるのを楽しむのもありです。

煮ます

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

煮る時間も好みでOK。決まりはないので、感覚で火から引き上げます。

カップと魂をコーヒーで満たします

レンメルコーヒー「スウェーデン式コーヒーの淹れ方」より

ククサに注ぎ、熱々の状態で飲みます。コーヒーの良い香りに加えて、燃える薪の臭い、ククサの木の香りが混ざって自然と一体になったような非現実感を楽しめます。

この飲み方はフィルターをかけていないことから強めの味わいになるので、ミルクを入れるのもいいかもしれません。

こうして実際に淹れてみると、不安定な火力の中で焚き火から目を離さずに作るというところも原始的で楽しいポイントでした。ぜひ次のキャンプなどの機会に試してみてはいかがでしょうか?

今回は本格的に淹れてみましたが、大切なのは新しい飲み方を楽しむことなので、焚き火が必須という訳ではありません。ケトルとコーヒーがあれば自宅のコンロでも淹れることができるので、ハードルはそんなに高くないですよ。

コーヒー好きが多いアトモフでもコーヒー豆を扱っていて、毎月1日に数量限定で販売をしています。今回淹れたのもこの豆です。MUNE Coffeeというオリジナルブレンドで、未来の京都が舞台の「新京都」の風景内にあるお店から売り出されています。

明日も10:00から販売をしますので、ぜひ飲んでみてください!
MUNE Coffee from Shin Kyoto

最後に、今回使ったケトルを紹介します。ベルモントの「ファイヤースクエアケトル」という、ストレーナーがついたケトルです。コーヒーの粉がカップに混入することを防ぐことができるので、愛用しています。

それでは皆さん良いコーヒーの日を。

Happy Coffee New Year!