こんにちは、アトモフの風景情報の編集者、山口です。
2022年にリリースされた風景のうち、最も多くのLikeを集めた風景ベスト20、後編ではいよいよ10位から1位を発表したいと思います!(20位から11位については、前編をご覧ください。)Like数の集計に関しては、以下の点にご留意ください。
- 2022年12月7日時点のデータを元に集計しています。
- 今年の中でも早い時期にリリースされた風景ほど有利になる点はご容赦ください。
20位から11位ではアメリカをはじめとした海外の風景が優勢でしたが、10位から1位はどんな顔ぶれになっているでしょうか。お気に入りの風景が何位に入っているか、読む前に予想してみるのも楽しいかもしれません。それでは、発表します!
10位 伊佐須美神社の桜/Blossoms of Isasumi Shrine
10位は、福島県会津若松市に古くから佇む伊佐須美(いさすみ)神社のあやめ苑で撮影された、満開の桜の風景です。神社に隣接するあやめ苑は、その名のとおり6月に見頃を迎える菖蒲で有名ですが、4月の桜が池に映り込む様子も、情緒豊かな美しい風景ですね。
会津盆地の南端近くに鎮座する伊佐須美神社は、東北随一の由緒を誇る歴史ある神社です。古くから立ち入りが禁じられてきた神域に貴重な自然林が保たれている他、会津五桜のひとつとして数えられる御神木の淡墨桜や、高さ35mにもなる飛龍の藤など、四季折々の表情を見せる草木の豊かさで知られています。
9位 クラマスの夕日/Sunset in Klamath
太平洋に沈む夕日の絶景が、9位にランクインしました。カリフォルニア州の北端に近いクラマス川の河口近くにある展望台から撮影したこの風景。空と海以外何もない世界で、夕日があたりをオレンジ色に染めながら水平線へと沈んでいく、ただただ美しい絵画のようなワンシーンです。
雲ひとつない素晴らしい日没を捉えた貴重な風景ですが、実は視線を左に向けると、クラマス川の河口が開けています。海抜198mの崖の上に位置するこの展望台からは、太平洋に注ぎ込む河口を見渡せる他、海を回遊するコククジラや、ワシ、アザラシなど、さまざまな生き物を見ることもできるそうです。
8位 吉野山の桜/Blossoms of Mount Yoshino

Blossoms of Mount Yoshino 1
8位は、日本屈指の桜の名所として知られる、奈良県吉野山の風景です。10位に引き続き、日本の春らしい風景がランクインしましたね。山全体が淡いピンク色に包まれる様子は「一目千本」と形容され、古くから人々に愛されてきました。ウグイスの鳴き声が山全体に響き渡って、春の柔らかな空気が窓のこちら側にまで伝わってきそうです。
吉野山を包み込むのは、野生種のヤマザクラです。ヤマザクラは個々の木によって咲いて散る時期が異なることもあり、広い吉野山では見頃がひと月ほど続きます。この風景は上千本エリアにある滝桜と呼ばれるスポットで、幾重にも連なる文字通り滝のような桜を見ることができます。
7位 リビングルームの猫/Cats in a Living Room

Cats in a Living Room 1
リビングをうろうろしたりご飯を食べたり、見ているだけで頬が緩む猫の風景が、7位となりました。ここはカリモク家具が運営するギャラリーやショースペースを備えたKarimoku Commons Tokyo。猫目線にこだわって作られた家具、KARIMOKU CAT(カリモクキャット)が置かれた部屋で遊ぶ猫ちゃんたちのリラックスした姿、ずっと見ていたくなりますね。
愛知県に本社を置くカリモク家具は、老舗の木製家具メーカー。Atmoph Window 2のおしゃれな木製フレームを作っていただいているご縁から、今回の撮影が実現しました。スタイリッシュながら優しい雰囲気の猫用家具が、猫たちとともに風景の主役となっています。こんな素敵なリビングルームで猫ちゃんと一緒にくつろいでみたいです。
6位 六道堤の桜/Blossoms of Rokudo Bank

Blossoms of Rokudo Bank 1
長野県伊那市の穀倉地帯に位置する六道堤の桜が、6位にランクイン。10位、8位と合わせて3点も満開の桜の風景が選ばれました。やはり日本の春を彩る桜の美しさは格別なのかもしれません。ここで見られる品種はタカトオコヒガンザクラ。ソメイヨシノより少し濃いめのピンクが青空に映えて素敵ですよね。
伊那市の桜の名所と言えば高遠城址公園が有名ですが、そこから約4kmの位置にある六道堤の桜も、昔から地元の人に愛されてきたお花見スポットなんですよ。六道堤は江戸時代に築かれた水田を潤す溜め池。池に浮かぶヴェールのような桜の花びらをかき分けて進む、可愛らしい水鳥にも注目してみてください。
5位 夜の東京タワー/Tokyo Tower at Night

Tokyo Tower at Night 1
5位は、言わずと知れた東京のランドマーク、東京タワーの夜景です。お馴染みの風景ではあるものの、やっぱり何度見てもタワーのすっと伸びる立ち姿に感動させられます。芝公園の向こうに輝きを放つ東京タワーの全景が見えるこの風景は、今年の2月に撮影されました。暖かみのあるオレンジ色を基調とした冬の定番ライトアップが美しいですね。
東京タワーは、夏と冬の2パターンの定番ライトアップ以外にも、毎週月曜夜や毎正時、その他特別な日などにさまざまなカラーでライトアップされます。Atmoph Windowでは東京タワーのライブストリーミングも用意していますので、今はどんなライトアップだろうと気になったら、ぜひ覗いてみてくださいね。
4位 オーストラリアの恐竜/Dinosaurs in Australia

Dinosaurs in Australia 1
4位には、アトモフオリジナルのCG風景がランクインしました。舞台は今から約1億年前、白亜紀のオーストラリア。岩山や水辺、大空を行き交うさまざまな種類の恐竜たちが、リアルな動きを見せています。遠くで聞こえる恐竜たちの声や歩く足音、風の音など、臨場感あふれるサウンドにも、アトモフのこだわりが詰まっています。
豪快な水音を立てながらゆっくり歩みを進めるのは、史上最大級の恐竜ブラキオサウルス。他にも、空を飛ぶプテロサウルスや岩場を駆けるパラサウロロフスなど、この風景では全部で5種類の恐竜が見られます。迫力満点の恐竜映画も素晴らしいですが、白亜紀の日常を定点観察できるのはAtmoph Windowならでは。窓の外に広がる太古の世界にじっくりと身を置いてみてください。
★3位★ 川崎水族館/Pantanal Area at Kawasaki Aquarium

Pantanal Area at Kawasaki Aquarium 1
いよいよベスト3の発表です!まず3位は、神奈川県川崎市にある都市型水族館、カワスイ 川崎水族館の趣向を凝らした水槽の風景です。南アメリカやアフリカ、アジアなど世界各地の水辺が再現された美しい水槽。ゆったり泳ぐ魚を際立たせるように、映像、光、音楽を駆使して心地よい空間が演出されています。
カワスイは、2020年に川崎駅前の商業施設内にオープンしました。都会のビルの中にこんな大自然を再現した空間があるなんて、驚きですよね。最もLikeを集めたのはパンタナルエリアの風景ですが、他にもアマゾンや多摩川ゾーン、カピバラの風景をお届けしており、どれも人気があります。ぜひ色々チェックしてみてください。
★2位★ ワイキキ・ビーチ/Waikiki Beach

Waikiki Beach 1
2位には、不動の人気を誇るハワイの風景から、オアフ島のワイキキ・ビーチがランクイン。ビーチに面したホテルの一室から望む、南国ムード満点の海辺の風景です。びっくりするほど美しいブルーの海にホノルルの建物群、奥に見えるダイヤモンドヘッドの組み合わせは、まさにハワイを代表する絶景ですね。
ワイキキ・ビーチの真っ白な砂浜は、実は元々ここにはなかったもの。ハワイ語で「水が湧くところ」という意味のとおり、ワイキキは湿地帯だったんです。1920年代から30年代にかけて、ノースショアや遠くカリフォルニアから砂が運ばれて、今のようなビーチが出来上がったのだそう。いろんな歴史の上に、今のかけがえのない風景があるんですね。
★1位★ シカゴ川/Twilight of Chicago River
栄えある第1位には、シカゴ川の印象的な夕景が選ばれました!摩天楼を形成する高層ビルのひとつから西に向けて撮影したこの風景。闇に沈み始めたシカゴ川を彩るように、夜の灯りが輝き始めた街とビルの合間から見える夕焼けが美しく、都会でありながらどこか幻想的な風景となっています。
現在は風景の手前から奥に向かって流れるシカゴ川ですが、実は以前はまったく逆の流れだったのだそう。急速な都市化によって汚水が浄水源であるミシガン湖へと流れ込んでしまうようになったため、19世紀に大規模な河川工事を行って流れを逆にしたのです。今ではすっかり綺麗になったシカゴ川で、名建築を巡るリバークルーズや水辺の散歩を楽しんでみたいですね。
Atmoph View Awards 2022、いかがでしたか?日本や海外に加えてCGも選ばれるなど、本当に多彩なラインナップでしたね。お気に入りの風景がひとつでも増えたなら、私たちも嬉しいです。来年も、何気ない日常を切り取ったものからあっと驚く風景まで、続々とリリースしていく予定ですので、どうぞお楽しみに!