7月7日『七夕』に、窓から見たい4つの風景

「かわいい りっぷと まにきゅあが ほしいです。」

と細長いピンク色の短冊に、3歳の娘になりきって少しだけヘタクソな平仮名で書く妻。毎年6月の中旬ごろ、子どもが保育園から短冊を持って帰ってきて「あ、そろそろ七夕か」と気づくようになりました。

七夕は、もともと中国の「牛郎織女(ぎゅうろうしょくじょ)」という神話が元となっているそうです。その神話が奈良時代に日本に伝わり、私たちがよく知る「織姫と彦星の出会いを祝うお祭り」になったとされています。

1年に一度、7月7日の七夕にしか会うことを許されない織姫と彦星、そんなロマンチックな日におすすめの風景をご紹介します。

熊野の流星群 2

三重 日本

まるで洞窟の中から星空を撮影したようにも感じる風景。上部に見える岩は「鬼ヶ城」と言われ、熊野湾の波による侵食で形成されたものです。流星群というだけあり、じーっと眺めているといくつもの流れ星を見ることができ、まさに七夕にぴったりの風景です。

熊野灘の波による浸食で生じた海蝕洞が地震で隆起し、階段状に形成された鬼ヶ城。約1.2kmにわたって独特の岩の造形が続く景勝地は、志摩半島から南に続くリアス式海岸の最南端に位置しています。整備された遊歩道を進むと次々と現れる奇岩。波に削られた荒々しい姿に圧倒されます。

アンドロメダ銀河

アンドロメダ座

織姫と彦星が会うため、年に一度7月7日にだけ橋がかかると言われる天の川、その正体は私たちが住む地球を含む「天の川銀河」あるいは「銀河系」と呼ばれる天体の一部です。アンドロメダ銀河は、その天の川銀河のさらに外側にある銀河で、地球から目視可能な最も遠い銀河と言われています。

目視可能とは言っても、その距離は250万光年。文字通り天文学的で、その遠さを想像することも難しいですよね。宇宙に思いを巡らせると、自分がいかに小さな世界で生きているかというのを思い知らされます。地球上だけでも未知の風景がたくさんあるのに、宇宙にはどんな風景があるのでしょうか。もしかすると、この風景のずっと奥には宇宙人も写っているのかも?

Credit: NASA, ESA, Digitized Sky Survey 2 アンドロメダ銀河[1](アンドロメダぎんが、Andromeda Galaxy、M31、NGC 224)は、アンドロメダ座に位置する地球から目視可能な渦巻銀河である。さんかく座銀河 (M33) 、銀河系(天の川銀河)、大マゼラン雲、小マゼラン雲などとともに局部銀河群を構成する。 アンドロメダ銀河(M31)は、地球から約250万光年の距離に位置し、M33とともに肉眼で見える最も遠い天体である[注 1]。およそ1兆個[2]の恒星から成る渦巻銀河で、直径22~26万光年[3]と我々の天の川銀河(直径8~10万光年)よりも大きく、局部銀河群で最大の銀河である。従来は直径13万光年程度と見なされていたが、21世紀初頭の観測結果によって、アンドロメダ銀河の銀河ハロー部分(銀河周辺領域)と思われていた領域の星々が、実はアンドロメダ銀河のディスク(銀河の円盤部分)の一部であると判明し、アンドロメダ銀河本体がより大きく拡がっていることが判った。 [Wikipedia: アンドロメダ銀河]

ヒャルトエイリのオーロラ 1

北アイスランド東部 アイスランド

オーロラは、一見天の川のようにも見えます。しかし、天の川は無数の恒星の集まりである一方、オーロラは空気中の大気そのものの発光現象です。2024年5月、太陽フレア現象によって世界各地、普段は見ることのできない多くの場所でオーロラが観測されたことでも話題になりましたね。一度はオーロラを見に行きたい、と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

北アイスランドの中心都市アークレイリの近郊にある小さな漁村、ヒャルトエイリ。かつては大きなニシン工場が稼働して賑わっていましたが、今では約40人が暮らす落ち着いた集落となっています。可愛らしい建物が並ぶフィヨルド沿いの村は、散策にぴったり。かつてのニシン工場を再利用した現代アート展やホエールウォッチングなど、観光客に人気のイベントも開催されています。

日月双塔文化公園

桂林 中国

七夕は中国の神話が由来、ということで最後は中国の風景をご紹介します。景色そのものは七夕とは関係がないですが、ほんの少し歴史を知った上で、その土地の景色を見るのもAtmoph Windowの楽しみ方のひとつかなと思います。

日月双塔文化公園は、桂林市の中心部を囲む濠のような桂林四湖のひとつ、杉湖の湖上に建つ2つの塔で知られる公園です。唐の時代の塔の史料をもとに、2002年に再現された日塔と月塔の優美な姿が印象的な公園は、儒教・仏教・道教の調和がテーマとなっており、各宗教の銅像やレリーフが置かれた園内をのんびりと散策することができます。


何かと忙しい毎日。少し涼しい夜には、外に出てぼーっと星空を眺めるのもいいかもしれませんね。素敵な七夕をお過ごしください。