エア初詣のすすめ

あけましておめでとうございます!本年はお正月の混雑を避けて、初詣に行かない方も多いのではないでしょうか?そもそも初詣とは、氏神神社にお参りに行ったり、恵方の方角にある神社・寺院にお参りに行く「恵方まいり」が、明治中期ごろに鉄道会社と神社がキャンペーンの一環として遠方の有名な神社にお参りする風習を作ったのがきっかけです。意外と歴史は新しいんですね。

さて、今回はAtmoph Windowにある景色の中から、いくつか神社・寺院をピックアップしました。おうちから始めるエア初詣のススメです!

◾️貴船神社(京都府)

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まずは、最近新しく登場した京都・貴船神社の石段の景色をご紹介します。京都の水源を守る神社としても有名な貴船神社には、水の供給をを司るタカオカミノカミ・長寿と岩を司るイワナガヒメノミコトが祀られています。昔から雨乞い・雨止みを祈願されてきており、現在は主に諸願成就・縁結び・運気隆昌のご利益があります。特に有名なのは「水占い」!何も書いていないおみくじを水に浮かべると、文章が浮かび上がってくる幻想的な占いです。近くには「恋の道」といわれる、和泉式部が縁結びのために通った参道も。ただし、カップルで参拝する際は「陰陽のバランスが崩れる」と言われるので、別々に鳥居をくぐるようにしたほうがベターです。

◾️厳島神社(広島県)

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続いては、海の中に浮かぶ大鳥居でも有名な広島・厳島神社の景色。イチキシマヒメノミコト・タゴリヒメノミコト・タギツヒメノミコトという三柱の女性の神様が祀られています。潮の満ち引きで景色が変わる珍しい神社ですが、これは神社のある宮島全体をご神体として捉えられていたため、山を傷つけないようわざと海辺に設置されたという説があります。歴史上では、平清盛がこの神社をあつく崇敬しており、平家の守り神として信仰されたことも。また、厳島神社のおみくじは「凶」が出る確率が高いと言われています。境内にはご神職の振るう幣(ぬさ)の体験コーナーも設置されているので、ぜひ体験してみてください!

◾️平安神宮(京都府)

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こちらは、京都・平安神宮の景色。平安遷都1100年を記念して、桓武天皇・孝明天皇が祀られている比較的新しい神社です。玉砂利が敷かれた境内では、芸能人や有志のライブがたびたび開かれることもあります。結婚式の会場としても親しまれているとか。そんな平安神宮ですが、特に有名なのは、毎年10月22日に行われている「時代祭」。明治時代から始まり平安京の造られた平安時代まで各時代の衣装をまとった2,000人もの人々が、京都御所をスタートとして平安神宮までの市内の道を練り歩きます。あでやかなその衣装は圧巻の一言。京都の三大祭のひとつにもかぞえられるので、ぜひ機会があれば観てみてください。

◾️稲荷大社(京都府)

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同じく京都から、稲荷大社の景色をご紹介。全国に3万以上あると言われる稲荷神社の総本社であり、真っ赤な鳥居がいくつも連なる景色は、日本だけでなく海外の方も魅了してやみません。アニメの舞台としても有名で、聖地巡礼に訪れるファンも沢山です。実はこの鳥居、毎年少しずつ古くなったものを新しいものに交換されているんだとか。稲荷大社に対する信仰のあつさが伺えますね。ご祭神はウカノミタマノオオカミ・オオミヤノメノオオカミ・サタヒコノオオカミ・シノオオカミ・タナカノオオカミの五柱。五穀豊穣・商売繁盛を司る神様たちです。見逃しがちですが、稲荷山の山頂付近にもお社があるので、忘れずにお参りすることをおすすめします。

◾️高台寺(京都府)

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さて、ここからは寺院をご紹介します!こちらは京都・高台寺の景色。その名のとおり、豊臣秀吉の妻・ねね=高台院が秀吉の菩提を弔うために建立した寺院です。表門をはじめとした建造物や、収蔵されている蒔絵は国の重要文化財に指定されています。ライトアップされる紅葉やしだれ桜など庭園の美しさもさることながら、竹林の道や茶室・秀吉とねねの霊廟などもあり、見どころいっぱいの場所です。近くには八坂神社や清水寺もあるので、観光客に人気のスポットのひとつとなっています。

◾️金剛峯寺(和歌山県)

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続いては、和歌山県の高野山に建つ金剛峯寺の景色です。今から約1200年前に空海(弘法大師)が建立した真言宗の総本山であり、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されています。また、空海が寺院の場所を決める際、持っていた三鈷(さんこ)という法具を投げたところ、現在の寺院がある山の松の木に引っかかったという伝説もある不思議な寺院です。国内最大級の広さを誇る石庭である「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」や、狩野派が手がけた襖の絵など、見どころがたくさんです。

◾️円光寺(京都府)

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最後にご紹介するのは、京都・円光寺の景色。建立当時は学校として使用されており、徳川家康から与えられた木版を使って儒学や兵法関連の書物を発行していました。円光寺で発行された書物は「伏見版」・「円光寺版」と呼ばれており、日本最古の活字として印刷史上でも重要なものとされています。特に当時使用され、現在まで保存されている木版は5万2千以上にものぼり、円山応挙が描いた屏風・桃山時代の絵画と共に国の重要文化財に指定されています。

今年は普段行くことのできない遠方の神社・寺院や行ったことのない場所に、おうちからエア初詣をして2021年の運気をどんどん上げていってください!

参考:貴船神社公式サイト厳島神社公式サイト平安神宮公式サイト稲荷大社公式サイト